個性で心をつかむ|企業キャラクターの制作・運用

マスコットキャラクターを作ろうと考えている時、そしてイメージ通りのキャラクターができた時、
次に考えるのは…

チラシやホームページに載せたい

SNSで紹介したい

ノベルティのキーホルダーやメモ帳など、グッズにしたい

といった新たなキャラクター展開の仕方だと思います!

私が今までに作らせてもらったキャラクターも、着ぐるみやマスキングテープになったり、LINEスタンプになったり…と
それぞれに展開していて、その後の活躍を嬉しく楽しく見届けています

できたキャラクターを使って、どんな風に事業を宣伝しようか…と考えるのはワクワクしますね。

今回は、そんなキャラクター展開の中でも
個性を活かしてターゲットの心をつかむアイデアについて、考えてみたいと思います。

”応援したくなる”キャラクター

キャラクターを活かすには、性格を分かりやすくすることが大切です。

そのキャラクターがどんな性格なのか、どんな役割を持っているのかが分かると、見る人の感情に結びつきやすくなるからです。

共感しやすくなるということドンね!

試しに、2通りのパターンを作ってみました。

上の2種類を比べてみて、印象に残るのはどちらでしょうか。

文章の量が極端ではありますが(笑)、右の方がキャラクターの性格や役割がよく出ていますよね。
どこか頼りないけれど頑張り屋さんだったり、意外な人間らしいお悩みがあったりすると、親近感が湧きます。

キャラクターのコーナーを作るという方法も!

SNSやブログ、定期的にお客さんに送る広報誌などで、キャラクター発信のコーナーを作るという方法もあります。
お知らせや最近の出来事などでも、キャラクター自身が書いたようにすると、読む人の目に留まりやすくなります。

こんな使い方ができるのも、キャラクター運用の楽しいところです。

ストーリーを伝える役割も

商品に込めた思いなどのストーリーを伝えることで、興味を持ってもらえることもあると思います。
そんな時にキャラクターを使うというのも一つの方法ではないかなと考えました!

キャラクターがインタビューする形式で、商品への思いについて紹介したり…

ストーリーを伝える時に添えたり。

会社のロゴや商品にちなんだモチーフのキャラクターだと、ストーリーを伝える時に分かりやすいですね。

”個性”が光る企業キャラクター

有名だったり、人気のあるキャラクターはやはりどこかにクセがあるものです。
よく知られているキャラクターの中から、代表的なものを例にご紹介してみます。

事例①:ひこにゃん

ひこにゃんは、言わずと知れたゆるキャラの代表格。

デザインもとっても魅力的なのですが、個人的にその魅力を倍増させたのは着ぐるみの力だと思います。

彦根城では、「ひこにゃん出陣スケジュール」として1日に何度かひこにゃんと出会える時間があります。
そこで生ひこにゃんに出会ってみると分かるのが、強烈なゆるさ

見た目から想像できるゆる〜い雰囲気を着ぐるみでも徹底しているのが特徴。
動きひとつひとつに不思議な魅力があって、お子さんからご年配の方まで虜にしてしまいます。

「ひこにゃん可愛いよね」くらいの気持ちで見に行った人が「ファンになっちゃった…グッズ買おうかな」となるくらいの求心力。

ゆるキャラといえば「ゆるさ」なので、ゆるくて可愛い見た目のキャラクターはたくさんいますが、ひこにゃんはこの独特な動きでファンをコツコツ獲得したのでは…と勝手に推測しています。

事例②:キウイブラザーズ

こちらもご存じの方が多いであろう、ゼスプリのキウイブラザーズ。

ニュージーランドの農園で生まれ育った、グリーンとゴールドのキウイユニット(兄弟ではないらしい)です。

ただのキウイのキャラクターではないのは、CMでの活躍ぶりにあると思います。
登場したての頃の、「キウイ食ってアゲリシャス〜」と歌いながら踊る彼らはとても印象的でした。

もともと外側の皮は茶色で華やかな見た目ではないキウイ。
そんな彼らがどこか自嘲しながらも、色鮮やかでデザートの定番であるリンゴやバナナたちに負けじとダンスを踊る姿や、「酸っぱくないから食べてみて!」と涙ながらに訴えてくる姿は、まさに「応援したくなる」ものでした。

キウイブラザーズが果たす目的やターゲット層がはっきりしていて、それに合わせた演出やプロフィールなどの作り込みがあったからだと思います。

キウイはリンゴやバナナ、みかんのような王道のフルーツと比べると、フルーツ界の中ではまだまだ“新顔”と言えますよね。ですので“先輩の王道フルーツをリスペクトしている”というキャラクター性をキウイブラザーズに持たせることで、“頑張っている新入りキウイを応援しよう”と消費者の方に思って頂けるように作っていきました

ゼスプリ、キウイブラザーズ効果で輸入量が約1.5倍に CM路線変更による“アゲリシャス”なキャラクター戦略とは

ひこにゃんもそうですが、キャラクターという枠を超えて「もはや本当に実在するのかも」と思わせるようなリアルな存在感は、見る人の心を惹きつけるのかもしれないですね…

BtoBの企業キャラクターにも

キャラクターはその愛らしさや親しみやすさから、一般の消費者を相手にする企業で用いられるイメージですが、
企業同士でビジネスをしている会社でもキャラクターが活躍することがあります。

事例③:クロコくん/日本ガイシ

独自のセラミック技術を生かした製品やサービスの提供を行っている会社です。
対企業の会社ですが、CMでも目にすることは多いのではないでしょうか。

「黒子として支えるキャラクター」というだけあって、喋ることはなくCMに出てきてもこっそりと隠れていたり、積極的に存在感をアピールすることはないクロコくん。
かと思えば、企業のホームページでは事業の説明のため、一生懸命あちこちに登場している真面目なキャラクターです。

先ほどのキウイブラザーズとは真反対な性格ですが、そんなクロコくんの真面目な性格をブレることなく広報し続けているのが、日本ガイシという会社を表すのにぴったりで分かりやすいと思っています。

”作ったものを愛する会社”と伝わること

またまた長くなってしまいましたが、キャラクターの活用アイデアについて一例をご紹介しました。
参考になれば嬉しいです

私も普段デザインをしていて、自分が作ったものに対する思い入れは特別だなと感じます。
デザインしたキャラクターが納品先の会社に可愛がられていたら嬉しいですし、時々その会社のHPやSNSを覗いたり、周りの人に紹介したり。

キャラクターに限らず、作ったものを大事にしていることが伝わると、見る人は前向きな印象を持つのではないかなと思います。


前回の記事はこちら↓

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